IMC株式会社  池田医業経営研究所

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医薬分業は誰のため、何のためにやってるのか?

千葉県がんセンターの周辺には8つの調剤薬局があります。選ぶのに苦労しますよね。

もともとは病院内の薬局で調剤していたのを、病院が利益(薬価差益)をあげるために処方量を増やす≒医療費が膨らむことを防止する目的、患者が複数病院から処方を受けることで副作用が発生するリスクを抑制するために「かかりつけ薬局」をもつことを奨励する目的で、医薬品の処方は調剤薬局が行う(医薬分業)方向で政策誘導されてきたのだと認識しています。

ただ現実は病院周辺に複数の調剤薬局ができ、各々が建物・設備と人(薬剤師と事務員)を有していても事業が成り立っているとすると、医療費は逆に膨らんだのではないかと思ったりします。また病院周辺の薬局を「かかりつけ薬局」としている患者はおそらくほんの一握りです。

厚労省は、医薬分業の進展を院外処方率で語りますが、政策目的から考えればモニタリングの指標を間違っているのではないでしょうか?