IMC株式会社  池田医業経営研究所

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病院ランキング本のいい加減さ

病院のランキングは、複数の新聞社や出版社から出されているが、最近「本当に信頼できる病院辛口ランキング100」を掲載している「暮らし批評」という雑誌を見かけた。

 

「本当に」を強調しているが、「何が本当なの?」とみてみると、広告一切ナシの[辛口]生活情報誌というのが売りのようである。一般的に雑誌の病院ランキングなどには、病院の広告頁が入っていたりする。聞いている話では、ランキングで評価されている病院を対象に広告出稿を依頼しているようなので問題はないと思われるが、確かに公正なのかと疑われる可能性はある。

 

気になる辛口ランキングの方法は、「独自調査」と「識者の目」でランキング!!とある。

まずランキングの<対象>として、独自の取材と識者の意見をもとに優れた上位150病院を抽出している。全国の病院数は、平成 23 10 1 日現在における全国の一般病院数は7528。うち300床以上の病院数は1546。平成22年の全国の二次医療圏数は349150病院というのは、一般の人が普通に病院に罹る際の参考にするには、いかにも少ないように思われる。

 

次に採点方法であるが、患者目線でよい病院を計る指標として挙げられる11項目で評価している。

11項目の中身は、①診療科目数、②集中治療施設数、③スター医師の数、④病床数、⑤手術件数、⑥医師数、⑦専門医数、⑧看護師数、⑨差額ベッド代、⑩アクセス、⑪待ち時間である。

 

意地悪な見方をすれば、大学病院等の大規模急性期で、古くて(差額ベッド代低い)、外来患者が少ない(待ち時間が短い)(≒アクセス悪い)病院が辛口で優れた病院のようである。

 

スター医師の数が他のランキングとの差別化要素なのだと推測できるが、スターの根拠は識者へのアンケートや取材によるようである。歌手などでもCD売上枚数などの明確な指標があったりするのに、この根拠はいったい何?である。

結果は、1位順天堂、2位京大、3位東大、以下は推して知るべしである。

 

私自身の意見は、このランキングは「使えない」である。「大学病院がいいですよ。」「地元の大学病院が頼りになりそうもない場合は、隣接県や都会の大学病院に行くことをお勧めしますよ。」としか言っていない。


このような思いつきのようなランキング本が出版されないように「本当に信頼できる病院ランキング本」という特集を出版社で是非取り組んで欲しいと切実に思う。